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Wurlitzer Electric Piano のメインテナンス・ガイド

ボイシング

アクション調整手順全体で、最も重要なポイントです。各音の音質、音量、余韻が一様になるようにするのです。大きい音、ソフトな音や割れたような音は取り除きます。

ボイシングはピックアップをスチールリードの平らな面と、ピックアップの表面とが同一の面になるように調整して行います。この手順は低音部に於いては鉛を下に、高音部では鉛を上に向けるようにします。 

この方法でのリードの位置決めは非常に重要で、特に小さいリードでは更に重要です。

リードがピックアップの内側に触れるような形で固定されていると、非常に強い不要な倍音が発生します。リードは可能な限り中央に位置決めしなければなりません。自動車用のシックネスゲージを利用して、リードの両側の間隔をチェックして、丁度ピックアップの真ん中にになるようにすると良いでしょう。 間隔が同じでないと、リードがピックアップの片側に近すぎて、大きすぎる音が出てしまうことになります。

ボイシングは一部、そのリードに対するピックアップの位置関係を変えることによって行えます。リードに隣り合ったピックアップを上下に動かすことで、各音の音質を変化させます。

くれぐれもピックアップを上下に曲げすぎないよう、注意して下さい。さもないと、これでしばしばピックアップを弱くしてしまうことがあります。

鳴りが短い音について。減衰時間が短い音のチェックをするために、リードを取り外します。リードの基部かリードスクリューの下の部分を、リードの両側について異物が付着していないか検査します。そのリードは平らな場所に極細目のサンドペーパーを押さえ、ヘッド(ネジ穴部)の両側を金属面が露出するまで磨いてクリーニングします。これはまた電気的なアースでもあります。もしアースがしっかりしていないと、ボリュームも弱くなります。リードのヘッドに何か異物が付着していると、発振が弱くなります。もしこれでも短い鳴りが治らない場合は、リードを交換する必要があります。

より良い音を得るために、ハンマーの打撃点を変えることは、前述の手順を実行した後にのみ試してみて下さい。リードの音質やサステインを改善することは、打撃点が正しいか確かめることによって可能であります。初めにリードバースクリューを弛めます。これによりリードバーを前後に動かせることが出来ます。これからどちらの方向へハンマーを動かしたら良いかを決定します。ハンマーを動かすにはハンダごてを用いて、ハンマーバットに差し込まれているハンマーステムの元を熱します。ここにはニカワが使用されています。ニカワが柔らかくなったら、ハンマーステムは適切な位置に前後に動かすことが出来ます。 (この方法はピアノの調律師に任せたほうが良いでしょう。)


リードのチューニング

リードはウーリッツアーピアノの音の基本的要素であります。楽器の中でのチューニングポジションと、どのようにこのポジションがピックアップと関係しているかが、ピアノの音質に肝要なことなのです。


新しいリードの取り付け

リードのネジ穴はリードスクリューの径よりわずかに大きめになっています。チューニングのために新しいリードを付けるときには、必ずリードを最も後ろにもって行きます。加えて、チューニングを始める前に、リードスクリューはしっかりと締め付けられているかどうか確かめて下さい。 注:リードスクリューワッシャーは皿状になっています。このワッシャーは平らになってしまっていてはいけません。リードがピッチまで上げられた後のスクリューの締め付けは、シャープに振れる原因となります。(そして鉛を先端に付け足して、リードが低くなるようにチューニングする必要があります。)


チューニングはリードの先端から鉛を取り除くことにより行います(一度に少しずつヤスリをかけたり、欠き落としたりして)。適切なピッチになるまで余分な鉛を取り続けます。もしリードがフラットな(低い)場合は、先端から鉛を除去することでピッチを上げることが出来ます。もしリードがシャープな(高い)場合は、先端に鉛を付け加えることによって、またはリードを可能な限り前方に移動することによって下げることが出来ます。

余分な鉛を取り除く時、先端はピラミッド形に保つことが非常に重要です。鉛を除去する時は一度に少しつを削り取るようにします。鉛はリード上のおもりが等分に配分されるように、等分に除去するようにして下さい。片側に垂れた先端は、リードの振動上の動きに悪影響を及ぼします。

新しいリードをチューニングするとき、鉛を多く削り取りすぎるとピッチがシャープ(高すぎ)になる原因になります。リードを“前方”へ移動することでピッチが下がり(2〜5セント)、先端に鉛を盛ることなしにファインチューニングが出来ます。

もしリードを“前方”へ移動してもピッチが十分下がらない場合は、リードを取り外してハンダごてとロジンコア・ハンダを使って先端に鉛を付け加えます。低い温度が最良で、ハンダの小さな滴が、鉛を溶かして平らになってしまうようなことなく着けられます。それから余分なものを取り除くためにヤスリをかけて、リードのファインチューニングを行います。

新しいリードをチューニングする時、ピッチの誤差は5セント(-2 〜 +3) 以内になるようにしなければなりません。チューニングの作業はストロボタイプのチューナーを用いると、より容易になります。

注意

リードは過剰な衝撃により、曲がったり金属疲労を起こしたりしますので、極端なフォルテッシモは差し控えるよう心掛けて下さい。リードが曲がってしまうと、ピッチもかなり下がり元に戻りません。
(アクション部分の調整はピアノ調律師にご依頼されることをお奨めします。)

リードのご注文

必要なリードは鍵盤の番号に対応していますので、その番号で注文して下さい。左から(最低音から)黒鍵を含んで 数え、No. 1 から No. 64 まであります。

新しいリードは幾分低めになっていますので、取り付け後にファインチューニングが必要です。

リードの取り外しに必要な道具

5/16 インチサイズのソケットレンチを使用して下さい。mmサイズのレンチやモンキーレンチ、プライヤーなどは使用しないで下さい。

プラスティックシェル(トップ)の外し方

ボリュームおよびビブラートのツマミを引き抜いて外します。トップに譜面たて用のネジがついていたらこれも外します。次に鍵盤裏側の一番手前に3本の(+)型ネジがありますので、これを外します。これでトップは後ろのヒンジを中心にして、上方に外すことが出来ます。多少引っかかるところがあるかも知れませんので、注意しながら作業して下さい。

*‘ 鉛’とあるところは、ハンダに置き換えて下さっても構いません。

参考文献
Wurlitzer Electronic Pianos Service Manual of the former
THE WURLITZER COMPANY - DEKALB, ILLINOIS 60115 U.S.A.

       製作/アーバン・ミュージック 〒155-0033 東京都世田谷区代田 3-35-1
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